「快適性」というものを定義したいところなのですが、「快適性」の定義というものは今のところ定まったものは無いようなのです。
それで、我々はどの様な形で快適な空間を提供すれば良いのか考えました。
人間が快適に感じたり、不快に感じる要因は 光・風・空気、温度・湿度などここにあるのです。
温度と湿度から空気の快適性を判定するものです。PMV は、温度、湿度、風の強さ、熱放射、代謝量、着衣量に基づいて算出されます。
①快適な空気に比べ、温度が高く、湿度が低い空気
②快湿度は適正だが、快適な空気に比べて温度が高い空気
③快適な空気に比べ、温度、湿度ともに高い空気
⇒ 屋内ではカビが発生しやすく、特に夏場は屋内外で熱中症の注意が必要
④温度は適正だが、快適な空気に比べて湿度が低い空気
⑤最も快適な空気
⑥温度は適正だが、快適な空気に比べて湿度が高い空気
⇒ 屋内ではカビの発生に注意が必要
⑦快適な空気に比べ、温度、湿度ともに低い空気
⇒ 特に冬場はインフルエンザウイルスの流行に注意が必要
⑧湿度は適正だが、快適な空気に比べて温度が低い空気
⑨快適な空気に比べ、温度が低く、湿度が高い空気
「快適性」とはPMV の要素が複雑に組み合わさって構成される空間なのです。
そしてこれは身体のみならず精神にも多大な影響を及ぼしている事実があるのです。
ここを考慮した家創りを考えれば快適な空間を生み出すことが可能ではないかと思っております。
近年、住環境に対して性能値が問われることが多くなりました。
また、国も「低炭素社会の実現」「持続可能な社会を目指す」を目標に掲げ、
省エネ・省CO2 を推奨しています。
補助制度や基準の厳格化、義務化などを通して、躯体の断熱性や建築設備の効率性などの省エネルギー性能の高い住宅・建築物の普及を促し、 省エネ機器の導入や再生可能エネルギー利用の促進との連携を図りつつ、 住宅・建築物における省エネルギーを促進しています。
これからの住まいは「省エネ」が必須国土交通省と経済産業省、環境省の3省による方針で、2020 年をめどにすべての新築建築物に対して改正省エネ基準を適合義務化、ゼロエネ住宅標準化を明言しています。
省エネ基準の改正ポイントは、
1)地域区分の細分化
2)外皮の熱性能に関する基準の見直し
3)一次エネルギー消費量による省エネ性能評価の導入
の3点です。